朝顔といえば、夏を彩る代表的な花。
毎年育てている方も多いのではないでしょうか?
でも、花が終わった後のつるは
「片付けるだけ」で終わっていませんか?
実はそのつる、リースにすれば一年中楽しめる
素敵なインテリアに生まれ変わるんです。
本記事では
朝顔のつるを収穫するベストなタイミングから
乾燥方法、リースの作り方、長持ちさせる工夫、
そしてアレンジ方法まで
初心者でもわかりやすく解説します。
お家に残った朝顔のつるを無駄なく使って
ナチュラルでおしゃれなリース作りに挑戦してみませんか?
朝顔のつるをリースに使う最適なタイミング
花が終わったあとにつるを収穫する理由
朝顔のつるをリースに利用するなら
花が咲き終わった後の時期が一番おすすめです。
花が咲いている最中につるを切ってしまうと
せっかくの花を楽しめなくなってしまいますし
つる自体もまだ柔らかすぎて形が崩れやすいのです。
朝顔は夏の間ぐんぐん伸びますが
秋口に入ると花も少なくなり
つるの生長も落ち着いてきます。
このタイミングが収穫に適しているのです。
特に9月から10月ごろは
花が終わり種ができはじめる頃で
つるもしっかりとした丈夫な状態になっています。
リースに加工するには
「ある程度しなやかさが残っていて、かつ強度もある」
という条件が大切です。
花が終わった後のつるは
ちょうどその条件を満たしているため
リース作りにぴったりの素材になるのです。
青々しいつると枯れかけたつるの違い
収穫するつるを選ぶときには
「青々としたつる」と「枯れかけたつる」の違いを
しっかりと見極める必要があります。
青々しいつるは柔軟性が高く
リースの形を整える際に折れにくいのが特徴です。
ぐるっと丸めてもパキッと折れる心配が少ないため
初心者の方にも扱いやすい素材です。
一方で、すでに茶色く枯れてきたつるは
乾燥が進んでいて硬くなっており
力を加えると簡単に折れてしまうことがあります。
ただし、枯れかけのつるには
「自然な色味」や「素朴な雰囲気」が出やすく
ナチュラルな仕上がりにしたい方には向いています。
そのため、目的に合わせて
青いつると枯れたつるを使い分けるのがおすすめです。
たとえば
ベース部分には丈夫な青いつるを使い
アクセントとして一部に枯れたつるを混ぜると
色合いに変化が出て味わいのあるリースになります。
こうした工夫をすることで
収穫時期による違いを楽しみながら
作品を仕上げることができるでしょう。
リースに向くつるの太さとしなやかさ
リース作りに適しているつるは
太すぎず細すぎないものが理想です。
太いつるは強度がある反面
曲げるのに力が必要で折れやすいため
扱いにくい場合があります。
逆に細すぎるつるはしなやかで丸めやすいのですが
強度が不足して形が崩れやすくなります。
そのため「鉛筆くらいの太さ」を目安に選ぶと良いでしょう。
また、つるを収穫したときに手で軽く曲げてみて
スムーズにしなるものがベストです。
実際にリースを作る際は
ベース部分にはやや太めのつるを
補強や飾りには細めのつるを組み合わせると
全体のバランスが整いやすくなります。
しなやかさを確認するときには
手で数回軽く丸めてみるとよくわかります。
もしポキッと折れてしまったら
それは乾燥が進みすぎている証拠です。
そんなときは水に一晩ほど浸して
柔らかさを戻してから使うと良いでしょう。
このひと手間で、より扱いやすいつるに生まれ変わります。
季節ごとの収穫ポイント(夏・秋)
夏と秋では収穫するつるの状態に違いがあります。
夏の間につるを収穫すると
まだ柔らかく瑞々しいため
とても曲げやすくリースに加工しやすいのが特徴です。
しかし水分が多い分
乾燥させる際にカビが発生しやすいので注意が必要です。
秋に入ってから収穫するつるは
ある程度水分が抜けてしっかりしているため
乾燥させてもトラブルが少なく
形も安定しやすいです。
そのため初心者の方には秋の収穫がおすすめです。
もし夏につるを使いたい場合は
乾燥させる際に風通しを特に意識すると良いでしょう。
季節によってメリット・デメリットがあるため
自分の目的やスケジュールに合わせて
収穫の時期を選ぶと安心です。
収穫後すぐにする下準備
つるを収穫したら
まずは葉っぱや枯れた花を取り除くことから始めます。
葉をつけたままにしておくと
乾燥の際にカビが生えやすくなり
つる自体も傷んでしまうことがあります。
葉や余分な枝を取ったら
長さをそろえて束ねるのがおすすめです。
そのままリースの形に丸めても良いですが
すぐに形を作らない場合は
軽く束ねて陰干ししておくと扱いやすくなります。
このときに重要なのは「ねじれを直す」ことです。
収穫したばかりのつるは伸びた方向に曲がっているため
まっすぐに整えてから乾燥させると
後で形を整えるときにスムーズに作業が進みます。
収穫後の下準備をしっかり行うことで
仕上がりの美しさに大きく差が出ますので
この工程を丁寧に行うことをおすすめします。
朝顔のつるをきれいに乾燥させる方法
直射日光と風通しの重要性
朝顔のつるを収穫したら、すぐに乾燥させることが
長持ちするリース作りのポイントです。
乾燥で大切なのは
「直射日光を避けること」と
「風通しを良くすること」です。
強い日差しの下に置いてしまうと
つるが急激に乾いて割れやすくなり
せっかくのしなやかさが失われてしまいます。
そのため、日陰で風が通る場所に吊るすのがベストです。
たとえば、軒下やベランダの壁際などは
ちょうど良い環境になります。
風が通ることで水分が均一に抜け、カビの発生も防げます。
乾燥が不十分だと、リースにしたときに
カビ臭が出てしまったり
虫がついてしまったりする原因になります。
数週間かけてゆっくり乾燥させることを
意識することで
美しく丈夫なつるが仕上がります。
乾燥させる間に何度か位置を変えて
全体に風が当たるようにすると
より均一に仕上がるでしょう。
カビを防ぐための工夫
つるを乾燥させる際に特に気をつけたいのがカビです。
乾燥中につるが重なり合って空気がこもると
そこからカビが広がってしまいます。
これを防ぐには、束ねすぎないことが大切です。
つるを少量ずつに分けて吊るすか
ハンガーにかけるようにして空間をあけると
空気が通りやすくなります。
また、収穫直後に葉や花を
しっかりと取り除いておくことも効果的です。
余分な部分があるとそこから水分が出やすく
カビの原因になってしまうのです。
さらに、乾燥場所の湿度にも注意しましょう。
梅雨時期や湿度の高い季節に乾燥させる場合は
除湿機や扇風機を使って風を送ると安心です。
これらの工夫を取り入れることで
失敗を防ぎ、きれいに乾いたつるを確保することができます。
自然乾燥と電子レンジ乾燥の違い
乾燥方法には大きく分けて
「自然乾燥」と「電子レンジ乾燥」の2つがあります。
自然乾燥は先ほど説明したように
日陰で風通しの良い場所に吊るして
数週間かけて行う方法です。
手間はかかりますが
つるの風合いや色味を自然に保ちながら
乾燥できるのがメリットです。
一方で、急いでリースを作りたいときには
電子レンジ乾燥という方法もあります。
収穫したつるを湿らせたキッチンペーパーで包み
電子レンジで数十秒加熱することで水分を飛ばす方法です。
これなら短時間で乾燥させることが可能ですが
加熱しすぎると焦げてしまうリスクがあるので
注意が必要です。
初心者には自然乾燥がおすすめですが
時間がないときや小さなリースを作る場合には
電子レンジ乾燥を取り入れるのも良いでしょう。
目的に応じて使い分けることで、効率よく作業が進みます。
乾燥期間の目安はどのくらい?
朝顔のつるを乾燥させる期間は
収穫した時期や気候によって変わります。
夏の暑い時期であれば1〜2週間ほどで乾燥しますが
秋や湿度の高い時期には3〜4週間かかることもあります。
つるを触ってみて
「しなやかさが残りつつも水分が抜けて軽くなっている状態」
が乾燥完了の目安です。
完全にカリカリにしてしまうと扱いにくくなるため
リースに使う場合は8割程度乾燥させた状態で
形を整えるときれいに仕上がります。
その後、リースの形を作ってから
さらに乾燥させることで
形が固定されて丈夫なリースになります。
焦らずにじっくり乾燥させることが
美しいリースづくりの秘訣です。
失敗しやすい乾燥方法とその対策
よくある失敗として
「直射日光に当てすぎてつるが折れやすくなる」
「束ねすぎてカビが発生する」
「乾燥が不十分でリースにした後に変形する」
といったケースがあります。
これを防ぐには、乾燥の環境を
こまめにチェックすることが大切です。
特に最初の数日は水分が抜けやすく
カビが発生しやすいので
毎日状態を確認しましょう。
また、もし乾燥中に折れてしまったつるがあれば
無理に使わず予備としてストックしておくと安心です。
乾燥は「少しずつ水分を抜く」イメージで
取り組むと失敗が少なくなります。
慣れてくると、
自分の住んでいる地域の気候に合わせて
乾燥期間や方法を調整できるようになり
よりスムーズに作業が進むようになるでしょう。
朝顔のつるでリースを作る基本手順
リースの形を整えるコツ
リースの基本は「輪を作ること」ですが
単に丸めるだけでは形がいびつになりがちです。
きれいな円形を作るためには
まず太めのつるを1本用意して
それを基盤にします。
次に、その基盤に沿わせるように
他のつるを巻きつけていきます。
このときに無理にきつく巻きすぎず
少し余裕を持たせると
自然な丸みが出やすくなります。
また、巻く方向を一定にすると
見た目が整って美しい仕上がりになります。
作業の途中で形が崩れてしまう場合は
一時的に麻ひもやワイヤーで仮止めしておくと安心です。
慣れていないうちは
鍋やボウルなど丸い型を利用して
その外側に沿わせて形を作ると失敗が少なく
きれいなリースができます。
つるを重ねて強度を出す方法
リースは見た目が美しいだけでなく、強度も大切です。
細いつるだけで輪を作ると
時間が経つにつれて変形してしまうことがあります。
そこで、太めのつるを基盤にしたあとに
細めのつるを重ねて補強していきましょう。
このとき、ただ巻きつけるのではなく
交差させながら編み込むようにすると
強度がぐっと増します。
また、同じ方向だけでなく
逆方向からもつるを巻きつけることで
形が固定され、しっかりしたリースに仕上がります。
強度を出すことを意識すると
後で飾りを付けたときにも安定感があり
飾りが落ちにくくなるというメリットがあります。
ひもやワイヤーの使い分け
リースを作るときには
つるだけで形を作るのが理想ですが
初心者のうちはひもやワイヤーを使うと安心です。
ナチュラルな雰囲気を出したいなら麻ひもを
強度を重視するならフローラルワイヤーを使うのがおすすめです。
麻ひもは自然素材なので仕上がりに違和感がなく
装飾を施すときにも馴染みやすいのが特徴です。
一方でワイヤーは
目立たずにしっかりと固定できるので
大きめのリースや重い飾りを付けたいときに向いています。
用途に合わせて両方を組み合わせると
より扱いやすく美しいリースに仕上がります。
大小のリースを作るアレンジ
収穫するつるの長さや量によって
大小さまざまなリースを作ることができます。
長いつるを使えば大きなリースに
短いつるを組み合わせれば小ぶりなリースになります。
小さなリースは壁掛けや窓辺の飾りに
大きなリースは玄関やリビングに飾ると
存在感が出て華やかです。
さらに、小さなリースを複数作り
リボンで連結してガーランドのように飾るのも
可愛らしいアレンジ方法です。
用途に合わせてサイズを工夫すると
飾り方の幅が広がり楽しみが増えます。
初心者でも簡単に作れる方法
リース作りに慣れていない方は
まずは「シンプルに丸めて固定する」方法から
始めましょう。
難しい編み込みや複雑な補強は
後から少しずつ挑戦すれば大丈夫です。
初心者には、つるを1本ずつ丸めて重ねていき
麻ひもで軽く固定する方法が扱いやすいです。
多少形がいびつでも、それが自然な風合いとなり
味わい深い仕上がりになります。
最初から完璧を目指すよりも
「楽しみながら作る」ことを意識すると
リース作りがぐっと身近になります。
リースを長持ちさせるためのポイント
完全に乾燥させることの大切さ
リースを長持ちさせるには
つるをしっかり乾燥させることが欠かせません。
乾燥が不十分だと
時間が経つにつれてカビが生えたり
虫が発生したりする原因になります。
形を整えたリースは風通しの良い場所で
さらに数週間乾燥させ、完全に水分を抜いておきましょう。
乾燥後は軽く触って「カリッ」とした感触があれば完成です。
最初は半乾きの状態で形を整え
その後に完全乾燥させるときれいな丸みが固定されます。
この手順を踏むことで
長期間飾っても安心して楽しめるリースになります。
防虫・防カビの工夫
自然素材を使う以上、防虫や防カビの対策は欠かせません。
乾燥後のリースには
防虫剤や防カビスプレーを軽く吹きかけておくと安心です。
特に梅雨時期や湿度の高い場所に飾る場合は効果的です。
また、飾るときに
直射日光や湿気の多い場所を避けることも大切です。
日陰で風通しの良い場所に置くと、リースが長持ちします。
ナチュラルな雰囲気を大切にしたい方は
シナモンスティックやラベンダーを一緒に編み込むと
自然な防虫効果が得られるだけでなく、香りも楽しめます。
湿気対策と保存場所の選び方
リースを保存する際は、湿気を避けることが第一です。
長期保存する場合は
乾燥剤を入れた箱に入れて保管すると安心です。
また、段ボールよりも
通気性のある紙袋に入れて保存する方が
カビに強い場合もあります。
押し入れやクローゼットなど
湿気がこもりやすい場所は避け
風通しの良い場所を選びましょう。
飾っていないときでも湿気対策をしておくと
翌年も使えるリースになります。
色あせを楽しむ?それとも防ぐ?
乾燥したつるは時間とともに色が変化していきます。
最初は青みがかった緑ですが
徐々に茶色やベージュに変わっていきます。
この変化を「自然な風合い」として楽しむのも
一つの方法です。
一方で、色あせを防ぎたい場合は
UVカットスプレーを使うと効果的です。
完全に色を止めることはできませんが
色あせの進行を遅らせることができます。
どちらを選ぶかは好みによりますが
自然素材ならではの変化を楽しむ気持ちを持つと
リース作りがもっと豊かになります。
1年後も使えるリースにするためのコツ
翌年もリースを使いたい場合は、保管方法がカギになります。
完全に乾燥させ、防虫・防カビ対策をしたあと
乾燥剤と一緒に紙箱に入れて
暗所で保存するのがベストです。
また、装飾を付けている場合は外しておくと長持ちします。
1年後に取り出しても形が崩れていなければ
再利用が可能です。
新しい飾りを追加すれば
毎年違った雰囲気で楽しむこともできます。
こうして工夫をすれば
ひとつのリースを長く大切に使い続けることができます。
リースをアレンジして楽しむアイデア
ドライフラワーを組み合わせる
シンプルなつるのリースにドライフラワーを加えると
一気に華やかさが増します。
ラベンダーやスターチス、かすみ草など
乾燥しても形や色がきれいに残る花がおすすめです。
部分的に差し込むだけでも華やかな印象になり
季節を問わず飾れるリースに変わります。
ナチュラルな雰囲気を残しながら
自分らしいアレンジを楽しむことができますよ。
季節ごとの飾りをプラスする
春は桜のモチーフ
夏は貝殻や青いリボン
秋はどんぐりや紅葉
冬は松ぼっくりや雪の結晶など
季節に合わせて飾りを変えると1年中楽しめます。
ベースのリースはそのままに
飾りだけを取り替えることで雰囲気が一新し
飽きずに活用できます。
家族で季節ごとにデコレーションを変えるのも
楽しい時間になります。
ナチュラルリースのインテリア活用
朝顔のつるで作ったリースは
ナチュラルな素材感が魅力です。
そのため
リビングや寝室などインテリアの一部として飾ると
空間に温かみが生まれます。
壁に掛けるだけでなく、テーブルに置いて
キャンドルホルダーとして使うのも素敵です。
自然素材ならではの優しい雰囲気が
お部屋を落ち着いた空間にしてくれます。
子どもと一緒に作る工作リース
朝顔のつるリースは
親子で楽しめる工作としても最適です。
つるを丸める作業はシンプルなので
小さな子どもでも挑戦しやすいのが魅力です。
リボンや折り紙で飾りを付ければ
子どもの発想力が光るオリジナルリースが完成します。
夏休みの自由研究や工作にもぴったりです。
クリスマスやお正月へのアレンジ
冬にはクリスマスリースとして赤や緑の飾りを付け
お正月には水引や梅のモチーフをあしらえば
季節の行事を楽しめる特別なリースになります。
朝顔という夏の植物から作られたリースが
冬のイベントに大活躍するのも面白いポイントです。
ひとつのリースで年間を通して様々な行事を彩ることができます。
まとめ
朝顔のつるは、花が終わった秋ごろに収穫するのが
リースづくりに最も適しています。
青いつると枯れたつるを使い分けることで
雰囲気が変わり
乾燥方法や保存方法を工夫すれば長く楽しめます。
さらに、飾りを加えたり
季節ごとにアレンジしたりすることで
1年中活躍するインテリアアイテムに変身します。
身近な植物を使って
自分だけのオリジナルリースを作ってみましょう。